脱水症は年齢を問わず誰でもなる可能性がありますが、高齢者に生じやすいと言われています。
脱水にはさまざまな原因が考えられますが、あらかじめ把握しておくと対策や予防につながるでしょう。
この記事では、高齢者にみられる脱水の原因について説明します。
▼高齢者にみられる脱水の原因とは
体の機能を維持するために不可欠な体液が不足している状態のことを、脱水症と言います。
脱水症を放置するとさまざまな疾患の発症にもつながり、命に係わる危険性もあります。
■体内の水分量の減少
人間は生まれてから年齢を重ねるにつれて、体内の水分量は少しずつ減少します。
こどもの体内の水分量は体重の約70%ですが、成人では体重の約60%になり高齢になると約50%と少なくなります。
また食欲の減退や、水分を蓄える筋肉量が減ることも原因の一つです。
■腎臓機能の低下
加齢に伴う腎臓機能の低下も、影響します。
体内の水分量を調整する腎臓の働きが弱まると、塩分濃度を適正にコントロールできなくなります。
したがって体液のバランスが崩れ、脱水症を引き起こすリスクが高まります。
■のどの渇きに気づきにくい
高齢者は感覚機能の低下からのどの渇きを感じにくく、摂取する水分量が減少するという傾向があります。
そのため周りの方が気にかけ、定期的な水分補給を促すと良いでしょう。
■薬の服用
日常的に、薬を服用している方もいらっしゃるでしょう。
薬の種類によっては利尿作用があるため、尿の排出によって塩分や水分が不足して脱水症に陥りやすくなってしまいます。
▼まとめ
高齢者にみられる脱水の原因には、体内の水分量の減少・腎臓機能の低下・のどの渇きに気づきにくい・薬の服用などがあげられます。
高齢者の脱水症を未然に防ぐためには、周囲のサポートが大切です。
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