コラム

高齢者の肌トラブルを予防する方法

高齢者は加齢により汗や皮脂分泌が減少し、肌のターンオーバーが低下しています。
また潤いを蓄えにくく乾燥しやすいため、肌トラブルが起こりやすいのが特徴です。
乾燥が進行すると皮膚が薄くなり、傷つきやすいだけでなく治りにくくなってしまいます。
今回は乾燥からくる高齢者の肌トラブルを予防する方法について紹介しますので、参考にしてみてください。
▼高齢者の肌トラブルを予防する方法
■保湿を行う
柔らかめのクリームやローションで、定期的な保湿を行うことが大切です。
お風呂上がりや乾燥を感じた際など、1日2回以上保湿を行うよう心がけましょう。
特に入浴後は保湿をしないままだと潤いがどんどん失われ、過乾燥を起こします。
過乾燥を防ぐためにも、入浴後は30分以内の保湿が理想的です。
■お風呂に浸かる時間や温度に気をつける
熱いお湯や長時間の入浴は、肌の潤いを守る細胞間脂質を溶かし出すため乾燥を助長しかねません。
40℃以下のぬるめのお湯に保湿成分を含んだ入浴剤を入れて、肌の乾燥を防ぐ工夫をしましょう。
また体を洗う洗浄剤も肌に優しい弱酸性のものを使い、摩擦に気をつけて優しく洗うことが大切です。
■皮膚を保護する
おむつを使用する際は、蒸れにより皮膚がふやけバリア機能が低下します。
汚れやおむつの素材による刺激を防ぐためにも、肌を保護するクリームの塗布がおすすめです。
ほかの部位でも皮膚が薄く摩擦により傷つきやすい部分は、布や油脂膜を作る保湿剤で肌を保護すると良いでしょう。
▼まとめ
高齢者の肌は乾燥しやすく傷つきがちなため、入浴時の温度や摩擦に気をつけて保湿や保護を行い肌トラブルを予防しましょう。
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